<その1>:点線や実線は二文字分です。『……』と言う風に、記述して下さい。
例文に
「アンタがまさか……」、「わかんない、もう本当の事なんて何もわかんないよ……」
誤った例文として
「アンタがまさか・・・・・・」、「わかんない、もう本当の事なんて何もわかんないよ…………」
等が挙げられます。
|
<その2>:?や!等の記号の後に文章が続く場合、一文字分の空白を入れて下さい。
例文に「なんだと? それは本当か」、「馬鹿な!? 奴が裏切ったとでも言うのか……」、「嘘だ! 嘘だと言ってくれ」。
誤った例文には「なんだと?それは本当か」、「馬鹿な!?奴が裏切ったとでも言うのか……」、「嘘だ!、嘘だと言ってくれ」
等を挙げておきます。
|
<その3>:各段落の文頭は必ず一文字分下げます。ただし、「 」や( )等のカッコの場合は下げないで下さい。
正しい例文として下記の文章を、
それは幻聴だったのかもしれない。だが正紀はハッキリと聴いた。
『ありがとう……マサキさん』
誤った例として、下記の二つの文章を挙げておきます。文頭の位置によく注意して置いて下さい。
それは幻聴だったのかもしれない。だが正紀はハッキリと聴いた。
『ありがとう……マサキさん』
それは幻聴だったのかもしれない。だが正紀はハッキリと聴いた。
『ありがとう……マサキさん』
|
<その4>:カッコ内の最後の文の文末には句読点をつけないで下さい。
正しい例文に「お前の心に……最後に安らぎがあらんことを祈るよ…心から」。
誤った例文には「お前の心に……最後に安らぎがあらんことを祈るよ…心から。」を挙げておきます。文末の句読点の有無に注意して読み比べて下さい。
|
<その5>:句読点やカッコとじ記号が行の頭にくることがないようにして下さい。例えば、1行20文字の場合、ワープロソフト等の禁則処理機能をONにすれば、自動的にはみ出す行を21〜22文字として修正してくれます。
正しい例文として下記の二つを、
「基地内に侵入者あり。基地内に侵入者あり。非常自体発令。メインゲート、ロック」
(俺の今までしてきた事って、一体何だったんだろうな。もう、良いさ。疲れちまった)
誤った例文として、下記の二つを挙げておきます。
「基地内に侵入者あり。基地内に侵入者あり。非常自体発令。メインゲート、ロック
」
(俺の今までしてきた事って、一体何だったんだろうな。もう、良いさ。疲れちまった
)
|
<その6>:過去形を連ねた文章は単調で暗くなりがちですので、出来るだけ避ける様にして下さい。
過去形を多用した例文を下記に、
少年はあくびを噛みしめながら、手に持っている原稿に目を通していた。
だが、キーボードの音に耳を傾けていると、だんだんとまぶたが重くなっていった。
少年にはその音が、まるで子守歌のように聞こえていた。
次に、現在形と併用した例文を下記に挙げます。双方を良く読み比べて見て下さい。
少年はあくびを噛みしめながら、手に持っている原稿に目を通していた。
だが、キーボードの音に耳を傾けていると、だんだんとまぶたが重くなっていく。
少年にはその音が、まるで子守歌のように聞こえていた。
このように、できるだけ現在形を併用して書いた方が迫力が出るし、文章がすっきりします。ただ、暗い過去を語るときなどは、過去形を連ねた方が良い場合もあるので、うまく使い分けるようにしましょう。
|
<その7>:完成しても何度か読み返して手直しを加える事をお薦めします(推敲といいます)
文章が完成しても、その文章を発音した場合の音についてもリズミカルにするとか、発音しやすい文章にするなどの配慮が必要です。人間は本を読むときは心の中で無意識に文章を音に変換しています。その為、実際に文章を口にしてみれば、読みやすいかどうかが自分でわかるのです。 |