ORACULAR‐WINGS■
 ■クラウド・アイアンハート■    <第2話>


※このSSに出て来るオリキャラは、全て作家さんの許可を取っていないものと考えてください。

『ローエングリン』(チェックポイント16「本文と無関係なタイトル」)



 朝。

 青年が、一人で歩いていた。(チェックポイント17「“どこを歩いていたのか”を説明していない」)

 その美形な青年の名前はクラウド=アイアンハート。人間を超す戦闘力と万能の知能を持つ、ミスリルの兵隊だ。
(チェックポイント18「作家がキャラクターに陶酔」)

 と、突然、青年の後ろから怒声が聞こえて来た。(チェックポイント19「読者を無視した急展開」)

「クラウド、覚悟っ」

「あまいぞ」

 クラウドはひらりとその攻撃を回避すると、突然不意打ちしてきた無礼者に奥義を放つ。
(チェックポイント20「何の盛り上がりも無く必殺技」)

「超級武光破斬!」

「うわーーーーっ」(チェックポイント21「緊迫感の無い悲鳴」)

 情けない悲鳴をあげて、そいつは吹き飛んだ。

「ふぅ、朝から何なんだ」

 軽く髪をかきあげると、クラウドは無様に転がっている襲撃者を確認した。

 そいつは三崎瞬だった。(チェックポイント22「本当は“御”崎。キャラクターの名前の誤字」)

「なんだ、瞬か」

 とりあえずクラウドは起き上がろうとする瞬に手を貸そうとした。
(チェックポイント23「親切な奴だということをアピール」)

「やめろっ」

 せっかくクラウドが手を差し伸べてやったと言うのに、あろうことか瞬はその手を払った。(チェックポイント24「クラウドに肩入れしすぎている三人称」)

「どうしたんだ。俺たちは友達じゃないか」

「うるさい。恵那の前で俺に恥をかかせやがって」(チェックポイント25「瞬の一人称は“私”」)

「心が狭いな、君は」

「ちくしょう。絶対に復讐してやるっ」

 憎々しげに言い捨てると、瞬は物凄いスピードで走って行った。
(チェックポイント26「キャラクターの人格を自分に都合がいいように歪ませている」)



 昼。(チェックポイント27「場面転換が急過ぎる上に、似た書き出しを冒頭で使っている」)

 クラウドは一人、屋上で昼食を食べていた。(チェックポイント28「“昼食を取っていた”が正しい日本語」)

 彼は中庭に目を向けた。そこでは、数人のグループが楽しそうに談笑していた。

「群れることなど楽しいものか」(チェックポイント29「団体行動が苦手」)

 クラウドは吐き捨てるように言うと、ごろんと寝転がって目をつむった。

 しばらくそうしていると、視界が暗くなった。

 何事かとクラウドが目を開けると、視界いっぱいに男子生徒の顔があった。

「誰だ、お前は」

「オ、オ、オレは忍刃正紀ィ。陣、代、高、校、2年4組だぜっ。・・・よろしくぅっ!」
(チェックポイント30「人格が歪んでいると言うか、もはや別人」)

 正紀と名乗る青年は、レゲェ風のリズムに合わせてシャウトしつつ自己紹介した。

「で、そのサイコ野郎が何の用事だ」

「別に、用事は、なぁい。君と友達に、なりたかった、だけだぜぇ」
(チェックポイント31「全く無意味な登場人物」)

「失せろ」

 クラウドは、手短に告げた。

「そぉんなこと、言わないで、さぁ。オレたち、友達だろぅ」

「超級武光破斬!」

「うぎゃあああああっ」

 神気の刃の直撃を受けたサイコ野郎は、悲鳴をあげて吹き飛び屋上から落ちていった。

「自業自得だ」

 クラウドはそうつぶやくと、何事も無かったかのように食事を再開した。
(チェックポイント32「あくまで、悪いのは向こう」)




 放課後。(チェックポイント27参照)

 クラウドは屋上で夕日を見ていた。

「エアリスは、元気にやっているかな」(チェックポイント33「エアリスって、誰」)

 ぼそりとつぶやく。

「俺は異世界で、元気にやっているよ。たまには故郷の世界に帰りたいんだけどな」

 そう。

 クラウドはこの世界の裏側……ミッドガルから来た、光の戦士なのであった!
(チェックポイント34「全く世界観が違う世界とのリンク」)

 彼が来た目的は、全てのブラックテクノロジーを根絶するためであった!

 夕日を見つつクラウドが決意を新たにしていると、頭上から殺気が降って来た。

 見上げると、三崎瞬が刀を構えて急降下して来ていた。

「奥義! 桜花狂咲!」

 瞬が叫ぶと共に、彼の体が神気に包まれる。
(チェックポイント35「他人のキャラにまで、“気”を使わす」)

 だが、その奥義が放たれるよりも先に、クラウドは奥義を放っていた。

「奥義! 超級武光破斬!」(チェックポイント36「ワンパターン」)

 ズガアアァァァァッ!!

 気と気が激突して、大地が震えた。

 そして、数瞬後に立っていたのは・・・クラウドであった。

「ぐっ・・・。何故だ。何故勝てないっ」

 惨めにも歯軋りをして、瞬は地面を拳で殴った。

「それは、君の剣が憎しみに満ちているからだ」

「何・・・」

「君の剣には、俺への憎しみしか無い。だけど俺の剣には、君への思いやりがある。だから、君より強いんだ」
(チェックポイント37「どういう理屈だ」)

「・・・・・・」

「もう、止めにしよう。俺のほうが強いのは分かっただろ」

「・・・・・・ああ。俺の負けだ」

 瞬は苦笑すると、負けを認めた。
(チェックポイント38「クラウドは肉体的にだけでなく、精神的にも瞬より強いことをアピール」)


「よろしくな、瞬」

 クラウドは右手を差し出した。瞬はそれに、握手で答えた。

「ああ。今日から俺たちは、戦友だ!」
(チェックポイント39「瞬は右手で握手しない。つまり、細かいことを調べていない」)

 二人は、熱く握手をしていた。

 夕日が、それを祝福していた。



後書き

 素晴らしいSSが書けました。(チェックポイント40「挨拶も無しに、突然自画自賛」)

 フルメタって、本当に面白いですね。思いきりオリキャラを暴れさせて、僕は大満足です。
(チェックポイント41「オリキャラが暴れただけのSS」)

 実はこのSS、以前書いたものを加筆修正したものなんですよ。
(チェックポイント42「加筆修正してこの出来」)

 ちなみにオリキャラを使ってあげたβブーストと安藤正樹、ちゃんと感謝して下さいね。
(チェックポイント43「オリキャラは“使わせて頂くもの”だと認識していない」)
(チェックポイント44「付き合いも無いのに、敬称無しで他のSS作家を呼ぶ」)
(チェックポイント45「オリキャラを使わせてもらっているのだから感謝すべき立場だと理解していない」)
(チェックポイント46「当然、お礼など言わない」)

 そういえば掲示板で批評とかが流行っているみたいですね。

 だけど僕のSSは批評なんて無駄なことをしないで、ひたすら誉めて下さい。
(チェックポイント47「批評を断るどころか、誉めろと言う」)

 それでは、こんな駄文に付き合ってくれた方。次のSSに期待してください。
(チェックポイント48「駄文に期待しろと言う=駄文というのは謙遜で、自分のSSは素晴らしいと思っている」)

(おわり)
(チェックポイント49「描写が不足し会話だけで物語が進むため、内容が薄っぺらい」)
(チェックポイント50「語尾が全て過去形“〜た”で終わっている」)




さて、駄目リレーSS第二話をお届けしたのですが……
 イタイです。
 駄目駄目です。
 正直、ここまで出来の悪いSSを書くのは苦痛でした。最後の辺りには、その痛さが面白くなってきましたけど。
 とりあえず私ゃこのSS書くのに気力を駄目なベクトルに使ってしまったので、本当の後書きはここまでにしておきます。
 まだいろいろとツッコむべきところはあるでしょうが、それは次の方々に任した(笑)

 以上、クラウド2世(笑)ことβでした。


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