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■クラウド・アイアンハート■ <第三話> |
その日、美青年が1人廃工場に来ていた。 容姿、頭脳、運動神経三拍子揃った男だ。 彼がそこに来たわけは、ここで秘密裏にASを製造していると言う情報を得た情報部が、彼に殲滅を要請したからだ。 (チェックポイント51「情報部から直接任務が来ている」) (チェックポイント52「スリーマン制が基本のはずなのになぜか単独行動」) そう、見た目はどこにでもいるただの高校生だが、その実態は秘密軍事組織ミスリル作戦部TDD艦隊所属SRTにてウルズ666のコールサインを持つクラウド・アイアンハート中佐なのだ。 (チェックポイント53「外人である時点でどこにでもいない」) (チェックポイント54「“中佐である”偉いさんはそんな任務しねえよ」) 「さて任務にかかるか」 そう言って彼は廃工場内に忍び込みに爆弾をしかけた。 (チェックポイント55「盛り上がりのかけらもない致命的な描写不足」) スイッチを押そうとした時、後から高笑いが聞きえてきた。 「ハハハハハ、バカめ、クラウド。貴様が来ていた事などお見通しだ。爆弾はもう全て無力化してある。今日がお前の命日だ」 (チェックポイント56「なぜか敵に名がばれている」) (チェックポイント57「知ってたのなら、もっと先に抹殺しろ」) (チェックポイント58「泳がすにしても意味がない」) (チェックポイント59「貴様とお前で二人称が食い違っている」) 「き、貴様は神芸サイト」 (チェックポイント60「何気に人のキャラを敵ボス化決定」) 「フン、やれ!!」 その言葉を合図にASの大群が現れた。優に100は超えていた。 (チェックポイント61「どこからやってきた」) (チェックポイント62「ASの種類ぐらい書け」) (チェックポイント63「数の加減ぐらい考えろ」) 「フン、俺にはこれくらいじゃ、足りないな」 言うやいなや、彼は手近にいた一体のASに向っていった。 「奥義! 超級武光破斬!」 ASの首が宙を舞った。 (チェックポイント64「生身でAS破壊」) 「くっ、全員でかかれ」 サイトの合図でASがクラウドに群がる。 「ふ、こちらもASを使わせてもらう。来い、バハムート」 クラウドが叫ぶと、地面が割れ真っ赤なASが現れた。 (チェックポイント65「なぜか地面を割って現れるAS」) (チェックポイント66「呼んですぐ来る&なぜか呼んだだけで現れる」) (チェックポイント67「オーディンの方が良かった?」) バハムートが腕を振るった。 それにより発生した不可視の力場が、ASを十数台なぎ倒す。 「雑魚が……」 あくまで淡々とクラウドは語った。 (チェックポイント68「ラムダ・ドライバは感情で起動します。感情の起伏はつけましょう」) 「な、なんだ」 想像もしなかったまでの圧倒的な破壊力を前にサイトは恐怖で縮み上がった。 「俺の専用のASであるバハムートには、ラムダ・ドライバがついている。俺が3ヶ月で制作した成果だ。君に勝ち目などはない。戦いは好きではない。諦めて投降しろ」 (チェックポイント69「さりげに、自分専用AS&自作。PS.ブラックテクノロジーはどこからやってきたのだろう」) (チェックポイント70「3ヶ月で制作など出来ません」) (チェックポイント71「爆弾で皆殺しにしようとした割に、戦うのが嫌。もしくは敵に見せる博愛) 「フン、ラムダ・ドライバはこちらにもついている。行けー!!!」 恐怖を振り払うかのように、サイトは勝てるわけもない戦いに部下達を送り出した。 (チェックポイント72「勝負がもう決定している」) 近づいて来るASを殴り、蹴り、投げ、クラウドは倒していった。 (チェックポイント73「ガンダムファイトですか?」) あっという間にASは全て片ずけられ、残るはサイトが頭の上に持っているASだけになった。 (チェックポイント74「本当に早いな」) 「さあ、残るは君だけだ.まだやるつもりかい」 戦いが好きではないクラウドはサイトに最後の勧告をした。 (チェックポイント75「今までのは何だ」) 「クックック、降参などするものか。これを見ろ」 そう言うサイトの後から、縛られた1人の少女が現れた。佐伯恵那だった。 (チェックポイント76「脈絡なさ過ぎ」) 「たっ,助けて」 彼女の顔は恐怖で歪んでいた。 「ふ、お前がこの女と知り合いな事ぐらい俺は知っている。この女を殺されたくなかったら、コクピットを開けて出て来い」 「く、女性を人質にするとは卑怯な。わかった出ていく」 クラウドは相手の要求に従い、コクピットを開けた。正体が彼女にばれないように覆面だけはした。 「やれ」 サイトは足下のASに、バハムートを攻撃するように命じた。 バハムートの頭に爆炎が上がった。 煙が晴れた後には、無傷のバハムートが覗いていた。 (チェックポイント77「ビバ、ガンダミュウム合金」) 「フン、俺のバハムートがそれぐらいで、傷つくものか。奥義! 超級武光破斬!」 サイトの驚いている隙を突き、クラウドは全身全霊を賭けて奥義を放った。 「クッ、バカな、人質も殺す気か!!!」 それが巨悪の最後の言葉だった。 サイトの身体は灰となり消えた。その横には無傷の恵那が立っていた。 (チェックポイント78「どう言う原理で灰になる。燃えたのですか?」) 「おれの剣は、悪人にしか効かないんだ」 (チェックポイント79「不思議な現象ですね」) 「大丈夫か」 覆面をしたまま、クラウドは彼女の縛めを解いた。 (チェックポイント80「足下のASはどうした」) 「ハッ、ハイ。大丈夫です」 「そうか、1人で帰れるか」 「ええ、たぶん……」 少し残念そうに恵那は答えた。 「じゃあ、さよならだ」 そう言って彼は颯爽と夕焼けの中に消えていった。 彼女はその背中を夕日に負けないぐらいの顔でずっと見つめていた。 (チェックポイント81「夕日は基本」) 後書き 例の如く、すばらしい作品が出来ました。 読んで感動の涙を遠慮なく流してください。 三度の木の神芸サイトですが、あんなキャラは生きていてもろくな事がないので、死んでもどうってことはないでしょう。 (チェックポイント82「人のオリキャラの悪口」) それでは次作を楽しみに待っていてください。 (チェックポイント83「すでに増長」) |
駄目リレーSS三話にして、一区切り付いたような気もしますが、それは多分気のせいでしょう(爆) 次に書く人すいません(汗汗) 一応次にネタにしやすいような事も、入れておきましたんで勘弁してください。 過去に突っ込まれた事には突っ込んでいませんので、おやっと思うところもいっぱいあるでしょう。(自分の技量不足で突っ込まれた場合はどうしよう……) 次の人頑張ってください(笑) 支離滅裂気味な、三度の木でした。 |
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