ORACULAR‐WINGS■
 ■クラウド・アイアンハート■    <最終話>


クラウドアイアンハート最終話
『Gバハムート大勝利! 希望の未来へRedyGo!!』





「長い…長い戦いだった…」

 秘密犯罪組織ラグナロクの基地が爆発している。
(チェックポイント「え? ラストバトルは?」)
 崖の上から、見下ろしていた。
(チェックポイント「だから『誰が』!?」)
(チェックポイント「まあ、聞くまでも無いような気もするが…」)

 自分の身代わりになって死んだ連中のことが頭をよぎる。
(チェックポイント「身代わりになってくれた人達を『連中』って…」)




  「「「ここは俺達に任せろ」」」

  ドカァアアアアアアン!!

 そう言って、宗介や正紀達は爆発の中に消えた。
(チェックポイント「早っ!!」)
(チェックポイント「っていうか、前回死んだ…っていうか、あなたが殺した筈では?」)

  「クラウドくん!!」
  「だめぇ!!」
  「逃げてぇ!!」

 恵那は銃弾に倒れた。
 エアリスは裏切り者にやられた。
 その他にも、大勢の女共が死んだ。
(チェックポイント「だから、描写が死んでるってば…」)
(チェックポイント「それ以前に、非戦闘員を連れてくるな…」)
(チェックポイント「しかも、女『共』って……やっぱ女の敵やね、こいつ」)


 組織のボスとの決戦は、驚くべきものだった。
(チェックポイント「展開端折り過ぎ!!」)
 なんと、クラウドはセフィロスと同じく、秘密結社ラグナロクによって生み出された存在だったのである。
 激しい戦いの続く中、窮地に立たされたクラウドを助けに現れたのは、洗脳が解けたセフィロスだった。
(チェックポイント「洗脳…だったんですか?」)
(チェックポイント「っていうか、頭撃ち抜かれて死んだはずでは…」)
(チェックポイント「結論:主人公以外はバイオハザード的存在」)


 しかし、そのセフィロスさえも、最後にはクラウドを庇って死んだ。


「お前とミスリルで出会わなければ・・お前がソルジャーにならなければ・・・こんな、こんなことにはならなんだのに・・・」
(チェックポイント「師匠ぉー―――――!!」)

 苦しい息の下で、セフィロスが上着の前をガバッと開ける。

「だがなぁ、見てくれ・・・オレの身体は、一片たりともジェノバ細胞には冒されてはおらん・・・」
(チェックポイント「わかっていた、わかっていたのに!!」)

「あんた兄さんだ! 間違いなく、俺の兄さんだ!!」
(チェックポイント「え!? 師匠じゃなかったの!?」)

 ドカドカーン!!
(チェックポイント「効果音が…いえ、もういいです」)

 倒れたセフィロスを抱きしめるクラウドに、容赦なくミサイルが降り注ぐ。

「くうっ!?」

 とっさに、ギリギリで避けるクラウド。
(チェックポイント「あんた、セフィロスの遺体はぁっ!?」)

「なかなか良い性能だな、失敗作。作戦目的とIDナンバーを言え」

ボスが言った。

「作戦目的は“正義”! 俺の名は、クラクド=アイアンハートだぁっ!!」
(チェックポイント「一文字さん!? 一文字さんなんでしょ!?」)

 叫んで、セフィロスから託された刀を振りかぶる。
(チェックポイント「いつの間に託されたんだ!?」)

 ズバァッ!!

 クラウドの剣は、ジェノバを真っ二つに切り裂いた。
(チェックポイント「剣? 刀じゃなかったんですか?」)
(チェックポイント「ジェノバ? ああ、ボスの名前ですか?」)


「貴様は判断を誤った。俺は“失敗作”ではない」

 チンッと音を立てて、刀を鞘に収める。
(チェックポイント「ああ、やっぱ刀だったんですね」)

「俺だけが、唯一の“成功例”なのだ!」
(チェックポイント「ビバ、『俺さま主義』! 」)

 そう静かに呟いたクラウドの背後で、ジェノバが大爆発を起こした。

「セフィロス!」

 倒れているセフィロスに駆け寄るクラウド。
(チェックポイント「死んだんじゃなかったのか!?」)
(チェックポイント「しかも、クラウドに見捨てられて、ミサイルの直撃食らってたような…」)

「油断したな、クラウド!!」

 セフィロスが叫ぶ。

「なにっ!?」

 セフィロスが、クラウドに向かって刀を投げた。
 クラウドが慌てるが、それはクラウドを狙ったものではなかった。

 ザシュッ!

 刀が突き刺さったのは、後ろから不意打ちしようとしていたジェノバだった。

「だからお前は・・・アホなのだ・・・」
「セフィロス!?」
(チェックポイント「…やはり『師匠』なのか?」)

 最後の力を使い果たしたセフィロスは、クラウドの腕の中で灰になり崩れ去った。
(チェックポイント「なぜ灰になる!?」)

「くっ・・・セフィロス」

 セフィロスの最後に呆然とするクラウドに、瀕死のジェノバが語りかけた。
(チェックポイント「どー考えても『語りかける』ってのは不適切」)

「コレデ終ワッタト思ウナ・・・ワタシハ所詮、根源的破滅招来体ノ端末ノ一ツにスギナイ・・・」

 言うべき事を言い終わり、ジェノバは爆発した。





「結局・・・生き残ったのはオレだけか」
(チェックポイント「え? ああ、回想シーン終了ですか……唐突な…」)

「・・・馬鹿なやつらだ」
(チェックポイント「だから、自分の身代わりに犠牲になった人への哀悼とか…」)
(チェックポイント「実は、本当の悪はお前だろう?」)

 クラウドはニヤソと笑った。
(チェックポイント「……もう、好きにしてください」)

 そのとき、基地が爆発した。
(チェックポイント「冒頭ですでに爆発してませんでした?」)

「なんだ!?」

 基地の跡が光って、巨大な『何か』が現れた。
(チェックポイント「だから…もう少し描写を…」)

「あれは・・・根源的破滅招来体!!」

 クラウドが叫んだ。
(チェックポイント「断定? 実は知ってたんですか?」)

 ゾグヴァがビームを発射する。
(チェックポイント「ゾグヴァ? 『根源的破滅招来体』じゃなかったんですか?」)
(チェックポイント「きっと『根源〜』は和名で、学術名が『ゾグヴァ』なんでしょう」)
(チェックポイント「もしくは、『学術名:根源目破滅科 招来体種』‐『和名:ゾグヴァ』『命名:クラウド・アイアンハート』」)

 ドカン!
(チェックポイント「だからぁ…効果音をもう少し何とかしようよ…」)

 オリハルコニュウムで鎧われたバハムートの腕が、一撃で吹き飛んだ。
(チェックポイント「弱いぞ、主人公機!! D兵器並か!?」)
(チェックポイント「そっか……ガンダリウムじゃなかったんだ……」)
(チェックポイント「毎度のことで面倒になってきたが……既に乗ってたんですね、ASに」)

「く・・・おのれ!」

 背部のプラーナコンバーターからウルテクエンジン特有の青緑の発光を噴射させながら、飛び上がる。
(チェックポイント「実は魔装機だったのか?」)
(チェックポイント「君は…いつからGGG所属に?」)

 バキイッ!

「ぐはぁ!?」

 職種に叩き落された。
(チェックポイント「しつこいようだが、死んだ描写」)
(チェックポイント「しかも漢字まちがい」)

「くそぉ・・・こんなバカな! 俺が負ける筈が無い!!」
(チェックポイント「あくまでも傲慢な主人公」)

 その時、ボロボロのバハムートが光りだした。

 『『『『クラウド!』』』』
 『『『『クラウドくん!!』』』』

 死んだ奴等の声が響く。
(チェックポイント「だから、もうちょっと犠牲になった方々への敬意とか…」)
(チェックポイント「それにしても、バイオセンサーでも積んでるんですか?」)

「うぉおおおお! 皆の元気をオラに分けてくれ!! 皆の力を、俺にくれぇえ!!」
(チェックポイント「なんちゅーか、最低な表現やね…」)
(チェックポイント「やっぱり、紙油美断なのか!?」)

 バハムートの隠されていた機能が発現し、隠されていたSIRIUSが起動する。
(チェックポイント「まだ何か隠してあったのか…」)
(チェックポイント「まさに『こんなこともあろうかと!!』状態」)

 ボロボロだったバハムートが、一瞬で再生した。
(チェックポイント「見せ場なんだから…もう少し…ねぇ?」)

 バハムートが、その全身から黄金色の光を放つ。
(チェックポイント「スーパーモード? やはり、流派東方不敗!?」)

 マスクガードが吹き飛び、機体の素顔がさらされる。
(チェックポイント「……Gガンじゃなくて、勇者シリーズだったか」)

「くらえ! 真・テラ=フレア!!」

 ドカァアアアン!!

 バハムートの超必殺技が炸裂した。
(チェックポイント「必殺技って……ASでしょ……一応?」)
(チェックポイント「しかも、『超』って付けるか……」)

 吹き飛ぶ根源的破滅招来体の触手の群れ。
 しかし、すぐに再生する。

「ならば、これでどうだ!」

 ズババババァアアアッ!!

 腰部にマウントされていたバスターランチャーを展開し、触手群をなぎ払うと、その隙を逃さず、愛馬風雲再起にまたがり、中心部へと突っ込むバハムート。
(チェックポイント「ばすたーらんちゃー……付いてたんですか」)
(チェックポイント「う、馬ぁあ!? いつの間にぃっ!?」)

「見えた! あれが核か!!」
(チェックポイント「展開速すぎ…」)


「これで、終わりだぁああああ!!」

 胸部エネルギーマルチプライヤーが展開され、持てる力の全てを込めて、精霊手を叩き込み、同時に剣も叩き込む。
(チェックポイント「-OVERS-SYSTEM Ver1.00- ……boot -OK-『その答えはYESである』)


 しかし、砕け散ったのは、オリハルコン製のディスカッターの方だった。
(チェックポイント「『魔法剣エーテルちゃぶ台返し!!………うそ』」)


「なにっ!? バカな・・・」

 驚愕するクラウド。
 その時、セフィロスの墓標代わりに突き立てておいた剣が、赤く光りながら飛んできた。

 ガシッと、バハムートの手に収まる。

「サタンサーベル!? そうか、これなら!!」
(チェックポイント「『行け…ブラックサン』『信彦!?』」)


 『何か』を砕く、確かな手応え。



 『G愚犠猷uUur婁uYuo悪怨oOO!!』



 凶暴な断末魔の叫びが響いた。


 (ティファ・・・)

 脳裏に浮かんだ、愛しい人の影が優しく微笑む。

 意識を失う瞬間

 クラウドが最後に感じたのは、光に包まれていく世界だった。
(チェックポイント「だから…もうすこし描写を…」)








「・・・・・・・・・以上で、突入部隊の被害報告を終わります」

 部下――アンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニン少佐の報告に「わかりました」と応え、テレサ・テスタロッサは、執務室の椅子に深く身体を沈めた。
 あの激烈を極めたラグナロクとの決戦から、すでに一週間。
 それに関わった人々にも、ようやく一息つける時間が戻って来はじめていた。

「・・・・・・・? まだなにか?」

 退出せずに立ち尽くしていたカリーニンに、怪訝そうにテッサがたずねた。

「いえ・・・バハムートとオペレータのことですが・・・」

 そこまで口にして、息を付く。

「行方不明・・・だけでよろしいのですか?」

「・・・ええ、それで結構です」

「・・・了解しました。 失礼します」

 薄く微笑むように応えたテッサ姿を見て納得したのか、カリーニンは挨拶をして部屋を後にした。



「・・・・・・これで良いんですよね?」

 しばらくして、テッサが何処へともなく呟いた。
 すると、何も無い空中から現れたかのように、一人の男が姿をあらわした。
(チェックポイント「現れ方の仕組みは? ECS? インビジビリティ?」)

「ああ・・・すまないな」

「いえ・・・他にできることも・・・ないですから」

 顔の前で組んだ自分の両手を見ながら、テッサが、力なく笑った。
 何か答えようとして、だが何も言えず、男は視線をそらす。

「俺には、強敵(とも)達との思い出が多すぎる。それに、」
(チェックポイント「俺の墓標に名はいらぬ……死すならば、闘いの荒野で」)

一旦言葉を切り、濃い目のミラーシェードを、つっと指先で押し上げる。

「それに、待たせている女がいるしな」
(チェックポイント「………あんた、鬼だ」)

踵を返し部屋を後にする。

「また・・・会えますよね?」

ドアを閉める寸前、テッサが泣きそうな声で言った。

「・・・・・・・・・・」

クラウドが、背中越しにキーを放り投げた。。

「・・・RX‐7のキーだ・・・預かっといてくれ」
(チェックポイント「ミーシャ? ナウシカ? ああ…車ですか」)

「わたし・・・車の運転なんてできませんよ」

「覚えればいい」

止めていた歩みを再開し、後ろ手にドアを閉める。

「結構大事にしてたんでな・・・傷をつけるなよ」
(チェックポイント「ニヒルなのか、単に傲慢なんだか…」)

バタン

『ハイ』と小さく呟いたテッサの声は、閉められた扉に遮られ、届くことは無かった。
(チェックポイント「え!? 結局、テッサも捨てられたの!?」)



「さぁ・・帰ろうか、バハムート」

 上に乗れとでも言うように、突き出される掌。
 バハムートは、その両目に優しい光りを湛え、クラウドをコクピットへと誘う。
(チェックポイント「ついに、勝手に動くようになりやがったか……KOGまでもうちょい…」)

 バハムートにまたがり、精神を集中し、目の前の空間に門を開く。
(チェックポイント「やっぱり『またがる』んだね……君は」)

『・・・クラウド・・・・・・・』

 光の中、『門』を開き、遠く懐かしい故郷に還るとき、クラウドはふと、セフィロスの声を聞いたような気がした。

「さらばだ、セフィロス・・・いずれあの、星の海で会うまで」
(チェックポイント「♪宇宙〜の海は〜、俺〜の〜海〜♪」)





漢の行方は杳として知れず

クラウド・アイアンハートの足跡は

このあと2年の間

歴史から掻き消える事となる――
(チェックポイント「…………最後までパクリか」)







どうも、全国1000億万人のクラウドファン、大変お待たせしました。
クラウド・アイアンハートの冒険、最終話をお届けしました。
(チェックポイント「『冒険』の前に『奇妙な』って入れないのか?」)

いや〜もう、めちゃめちゃ独創的で究極に熱い最終回になったと自負しています。
(チェックポイント「パクリの寄せ集めやん!?」)
(チェックポイント「って言うか、『アナタは何個元ネタが分かるかな?』状態……」)


しかし、クラウドの闘いはまだ終わりません。
彼の公式設定年表では、このあとも、あ〜んなことや、こ〜んなことがあったりする予定になっているのです。
(チェックポイント「………あるのか、公式年表」)

というわけで、クラウドはあなた心の中に永遠に不滅です。
(チェックポイント「…あんまり嬉しくないぞ(笑)」)


PS.
再開希望や感想、ファンレターの類は、管理人の政樹宛に贈ってくれれば、こっちに転送するように言っておきます。
(チェックポイント「クラウドくんに負けず劣らず傲慢やね…しかし」)
(チェックポイント「正樹さんの名前も間違えてるし」)
(チェックポイント「ちなみに、ホントは『魔茶器』って間違えたかったけど彼が怒るので止めたというのは、キミと僕との秘密だ(笑)」)




え〜なんて言うか・・・・・・いろんな意味でゴメンナサイ(笑)
ただでさえ遅筆なのに、いろいろあってさらに遅れました。
元ネタ全部わかったら・・・・・・べつに何も出ないです(笑)
ちなみに、私的には『地球は鉄心蔵人の星』がサブタイトルでした(笑)
ではでは、提供は虹でした〜


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